奈良最終日は世界遺産で南都七大寺の一つ
元興寺から。
元興寺は「がんごうじ」と読みます。
飛鳥寺に行った時、元興寺は飛鳥寺が移転したお寺だと聞いたので
行ってみることにしました。
飛鳥からの移転は718年なので1300年以上経っていますね。
宗派は飛鳥寺と同じ真言律宗。
泊まっていたダイワロイネットホテルからは約1.5km、徒歩で25分ぐらい。
この日は朝から晴天で暑く、しかもちょっと上り坂なのでしんどかったです。
元興寺の正門である“東門”は重要文化財。

東門をくぐると目の前にあるのが国宝“極楽堂(極楽坊本堂・曼荼羅同)”
もともとは僧房だった三室を改装して聖堂にしたんだそうです。

極楽堂の左側にある“禅室”も国宝。
僧侶が起居する僧房で、南西の一室は“影向間(ようごうのま)”と呼ばれる宝庫のような部屋。
弘法大師空海が知光曼荼羅を拝んでいた時に、春日大明神が姿を現した(影向)と云われる部屋だそう。ここにも弘法大師の足跡が。

極楽堂と禅室の屋根をよく見ると瓦の色が違うのが分かるでしょうか?
一部に飛鳥時代の古瓦が使われています。

こちらは貴重な仏像などが展示されている“法輪館”
特に奈良時代の作だという国宝の五重小塔は必見です。
あと、左の方に少し写っている大きな石は旧講堂の礎石。

“獅子国型仏足石“と“浮図田(ふとでん)”
仏足石は2012年にスリランカとの友好の記念として造られたそう。
スリランカは漢字で獅子国って書くんですね。
浮図田は石塔、石仏類のことで、こちらにあるのは2500基以上。
鎌倉末期から江戸中期のものが多いそうです。

清涼感ある浮図田の一角。

裏の北側にある石舞台から撮った極楽堂と禅室。
石舞台の上には五重塔があったのかな?

同じく北側の一角には大阪城にあったという蛙石(かえる石)。
河内の川辺にあった殺生石を秀吉が気に入って大阪城に置いたとか。
淀君の霊がこもっているとも云われるそう。
経緯は分かりませんがご縁があってここに安置されているそうです。

御朱印も貰ってきました。
東門の横、拝観受付の隣りにあります。